「麦味散」のお話し
もう9月ですね!(^^)!
月末は、少しバタバタしてしまい
ブログも更新が遅くなってしまいました。。
しかし・・・・
まだ暑いですね。
一体この気温はどこまで続くのか。。
北海道内にはエアコンのない家庭も多いので
夏の疲れが出るころは本当に心配です。
寝苦しい日々の負担もおなじくです。。
秋になったら(もう本当はすっかり秋ですが・・)
気を付けなくてはなりませんね。
函館漢方テラでは、夏場には常備しておくべき
ワンアイテムとして
皆様に「麦味散」をオススメしています。
麦味参は、夏ではなくても効果がある漢方薬なのですが
やはり得意なタイミングは夏の場合が多いです!!
麦味参は、元の処方名を「生脈散」といいます。
脈が無くなると人は命を養えませんが、脈を元気にする。
つまり体力が低下してしまった時に体を元気にする という感じです。
特にキーワードは「汗」
夏には汗がつきものですが、汗が大量に出ていくと何が起きるか。
「脱水」だけではないんです。
身体に必要なエネルギーや気力まで一緒に出て行ってしまうんです。
これが典型的な夏の不調の始まりです。
水分補給やミネラル補給だけでは追いつかない疲労
経験した方もいらっしゃると思います。
こんな時の為にこの処方が役に立ちます。
※ もちろん 体力の低下はこれだけではないです。
身体のエネルギーが消耗してしまうと
だるさや気力の低下が起こります。
しかも汗がたくさん出ると、それを補おうと
おのずと水分量が増えますが、そうすると胃腸には
たくさんの水分が増えてきます。もともと胃の力が弱い方は
これだけでも負担になりますし
味の濃い物や脂っこい物を食べる方は、その水分が
粘ってきて胃腸の働きを悪くしてしまいます。
プラス 胃酸も薄まるので消化力の低下も起こります。
更にその水分を冷たくしていたらどうでしょう。。
冷たいとのど越しも良いですし、体内も一回は冷えるのですが
胃腸の働きはグンと落ちてしまいます。
しかも おしっこがいつも温かい という事は
体内に入って冷たい物は「必ず」温める必要があり
その為に余分なエネルギーの消耗が増えます。
話しが胃腸方面にそれてしまったので戻しますが
この「汗」での消耗をしっかりと助けてくれるのが
「麦味散」です。
この中の生薬たちは、チームワークで身体を守ります。
まずは「汗で失った潤い分の補給」・「汗の過剰な流出を抑制」
そして「汗で失ったエネルギー(気)の回復」
この3つの働きで、夏に消耗しやすい部分を助けます。
先の胃腸の事もあるので、ご自分のタイプに合わせた
胃腸薬も常備しておくととっても心強い。
これらを飲んでおくだけで、夏にバテてしまう前に予防が出来ます。
汗をたくさんかきそうだな・・という時に単発的に飲むだけでも
意外と効果があります。(かく前とかいた後に飲む)
麦味散 夏のお話しだけ書いていましたが
実は「乾燥」の始まる秋にも必要な方には抜群です!(^^)!
潤す そして気を補う 事が出来るのでとっても良いです。
夏の疲れや秋口の養生に
温かい麦味参を服用して体調を整えてはいかがでしょう・・😊