【三因制宜】とても大切な3つの要素
今日は、漢方治療に関する【忘れてはならない事】です!(^^)!
特に、近年はコマーシャルや口コミなどでの
〇〇には〇〇が良い!とか〇〇が効く!という世の中になりつつあり
この考えを忘れずにいて欲しいなという事で書いています。
中医学には【三因制宜】(さんいんせいぎ)という考えがあります。
因時・因地・因人の三種類です。
病気の治療の為には
①季節や時期・・・・【時】
②住んでいる地域・・【地】
③体質や年齢など・・【人】
等の違いを考えながら適切な治療を行わなければならない。
という事です(#^^#)
季節の変化は、考えてみると
現在は 春 です。陽気が増えてきて気持ちの良い季節。
夏にむかえばだんだんと【暑】【熱】が強くなる。
それが秋・冬にむかって陽が少なくなり陰の季節になっていきます。
身体を温める処方でも、ひょっとすると冬はしっかりと。
夏には温め過ぎにならぬように・・など注意すべきです。
同じ漢方薬でも効果の出やすい時期や出にくい時期もあります。
冷えで悪化する病に冷え対策をしていたら
湿気のある梅雨時期になって湿邪の影響も加わった・・などです。
そんな時には 服用するものや方法を考えるべきです。
住んでいる場所は大きな違いを生みます。
最近は、北海道もしっかり夏が暑くなってきて夏場は本当に
厳しいのですが・・(;’∀’)
少し前は夏は涼しいのが特徴でしたね。半面冬には雪が積もり
暗い時間が多く 氷点下はやっぱい寒い・・・。
沖縄はすごく温かいのですが台風が多く湿気が強いです。
住んでいる地区によって病気の原因やなりやすい病があり
対処の方法が変わってくる場合があります。
寒さが影響する不調と湿気が影響する不調では
同じ症状であろうと当然使用する漢方薬は変化します。
次に「人」ですが・・・・
これはいつも書いている通りです。
例えば【風邪を引いてしまった時】
① すごく筋肉質で、食欲が旺盛で、普段から元気な方
② お腹が弱くて 筋肉が少ない 普段から疲れている方
同じお薬ではなさそうな感じがしますね!
こんなハッキリな状態はあまりありませんが
その方の体質や生活習慣や年齢・性別・治癒力の程度 など
誰もがそれぞれ違うのですから、【全く同じ】ではありませんね。
このように先の3種の状態も考慮しながら
漢方薬も服用していくのが最良になりますので
決して【〇〇病には〇〇〇湯】にならないようにお気を付けくださいね♪♪